マダニについて知ろう

マダニについて知ろう

小さくても皮膚に食らいついたらなかなか離れないマダニ。吸血する際にマダニが出すだ液には細菌やウイルスが含まれていることがあり、様々な感染症につながります。ときには命を脅かすことも。小さくてもこわい虫、マダニの生態について知り、しっかりと対策を行いましょう。

マダニってどんな虫?

体長は未吸血の成ダニで3〜8mm。吸血すると10倍くらいまで膨れ上がるため肉眼ではっきりと見つけることができます。頭部を皮膚に食い込ませながら咬みつき、一度寄生したらなかなか離れません。

マダニはどんな虫?

マダニのライフサイクル

ねこの皮膚に寄生したメスのマダニは、充分に吸血すると産卵のため地上に落下します。地上で生まれたマダニは宿主の血液を吸い、脱皮を繰り返しながら成長していきます。

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幼ダニ
幼ダニ
●体長:約1mm
1週間〜2ヶ月程度で卵から孵化した幼ダニは宿主に寄生し、2〜5日間吸血を行うと落下します。その後、脱皮を行い成長します。
若ダニ
若ダニ
●体長:最大で約2〜3mm程度
幼ダニと同じように3〜7日間の吸血後地上に落ち、脱皮を行います。脱皮から数ケ月間後には新たな宿主に寄生できるほどまで成長します。
成ダニ
成ダニ
●体長:3〜8mm
動物の体温や二酸化炭素に反応して寄生します。数日~約2カ月間かけて吸血を行います。
飽血したメス
飽血したメス
充分に吸血して大きく膨らんだメスのマダニは動物から地上に落ちて産卵を始めます。
その数は多い種では約2000個以上!産卵を終えたメスのマダニはその生涯を終えます。

マダニってこんなに増えるの!?

ノミと同様、マダニも凄まじい繁殖力を持っています。マダニが好むのは高温多湿な環境。
その好条件が揃っていると、なんと多い種では1カ月で1匹が2000〜3000個の卵を産むと言われています。

1ヶ月後のマダニの増加

マダニは自然が大好き

マダニはあらゆる草むらの中に身を潜め、葉の裏や茎の先などから宿主となる動物を待ち構えています。
緑があればどこにでもいるマダニ。散歩や旅行に出かけるときには注意が必要です。

マダニが生息しやすい場所マダニが生息しやすい場所

1広い公園

2歩道の茂み

3川辺・河川敷

4森・山

マダニは1年中活動している!?

マダニは、成虫は春から夏にかけて活発になりますが、若ダニや幼ダニは秋から冬にかけて活動が活発になります。そのため、マダニ対策には通年の予防がおすすめです。

マダニを対策する

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